お役立ちコラム
ハイブリッド給湯器ってなに!?今なら補助金も使える!?(給湯省エネ事業)
冬とは思えない暖かさが続いた今シーズンですが、さすがに寒い日もありましたね。
気温が低くなると給湯器が故障してしまった...><というお問い合わせが急増します。
給湯器の寿命はだいたい10~15年ほど。給湯器が壊れてもすぐに工事が出来ない場合もあるので、ワーキング・ビーでは給湯器が壊れる前の早めの交換をおススメしております。
給湯器の交換の際に、よりエコな「エコジョーズ」や「エコキュート」を選ばれる方が多いのですが、最近ではさらに省エネ効率の良い「ハイブリッド給湯器」が注目を集めて始めております^^
そこで今回は「ハイブリッド給湯器」について解説したいと思います!
「ハイブリッド給湯器」ってなに?
「ハイブリッド給湯器」とは、「ガス」と「電気」の両方を燃料に使う給湯器のこと。
これまでの給湯器は「ガス」か「電気」のどれか一つの燃料を利用してお湯を沸かしているのですが、ハイブリッド給湯器は「ガス」と「電気」のいいとこ取りをしてお湯を沸かすため、効率性と快適性、環境性を兼ね備えています^^
さて、「ハイブリッド給湯器」についてお話していきたいのですがその前に…まずは「エコジョーズ」と「エコキュート」の違いについてご存知ですか?
「エコジョーズ」とは?
エコジョーズとは、ガスでお湯を沸かす給湯器のこと。
従来のガス給湯器よりも効率が良いタイプになります。従来のガス給湯器が排出していた熱を再利用することで、ガス使用量を抑えてお湯を沸かすことができ「潜熱回収型ガス給湯器」とも呼ばれています。
従来のガス給湯器は、ガスバーナーで加熱して熱せられた配管の中に水を通すことでお湯を沸かすという仕組み。しかし、これでは配管から逃げる熱も多く、約200度の熱が無駄になっています。
そこで、従来のガス給湯器で無駄になっていた約200度の熱を排出する前に、その熱の中に水道から供給された水の配管を潜らせることにしたのがエコジョーズ。排出されるはずの約200度の熱に水を潜らせておけば、水道から供給される水からお湯を沸かすよりも効率的と言えます。つまり、エコジョーズは排出されるはずの熱で温めた水からお湯を沸かすため、従来のガス給湯器よりもガスの使用量が抑えられるようになります。
「エコキュート」とは?
エコキュートとは、電気とヒートポンプを使ってお湯を沸かす家庭用給湯器のこと。「空気中の熱の力」と「二酸化炭素」を利用し、効率よくお湯を沸かします。
エコキュートは、「ヒートポンプユニット」と「貯湯タンクユニット」で構成されています。
ヒートポンプとは、エアコンや冷蔵庫にも利用されている技術。ヒートポンプユニットでお湯を沸かし、沸かしたお湯を断熱性のある貯湯タンクユニットに貯めておきます。風呂やキッチンで使用するお湯は、貯湯タンクから出てくる仕組みです。
一般的なガス給湯器を使うよりも光熱費を抑えられるということや、地球温暖化を防ぐ鍵ともいわれるオゾン層の保護にもつながるとしてエコキュートへ乗り換える人が年々増えています^^
「エコジョーズ」「エコキュート」のメリット・デメリット
「エコジョーズ」も「エコキュート」もどちらもエコで光熱費の節約ができるためおススメなのですが、やはりメリット・デメリットがあります。
「エコジョーズ」のメリット・デメリット
メリット
- ガス代が節約できる
- 二酸化炭素の排出量を減らせる
- 給湯効率が良い
- お湯切れがない
- 直接飲める水質
- 本体はコンパクト
デメリット
- 導入費用が高め
- ドレン排水の工事が必要
- 設置場所が限られる
- 大量の湯気が出る
- 節約できるのは給湯のガス代のみ
エコジョーズは従来型の給湯器と比べて、どうしても割高になります。しかし、ランニングコストの差額により約2年半で従来型との差額が0円になるといわれています。
また、エコジョーズは「ドレン排水」という排水が出るため、専用の配管工事が必須になります。ドレン排水はエコジョーズの内部で出る酸性の水ですが、エコジョーズの内部に「ドレン中和器」があり、きちんと中和されているので不安になる必要はありません。しかし、ドレン排水の配管設備は必要で、排水設備が作れない場所にはエコジョーズが設置できません。
「エコキュート」のメリット・デメリット
メリット
- 光熱費が抑えられる
- 火やガスを使わないので安心
- 災害時に生活用水として使える
- 停電時、断水していなければ給湯できる
- 二酸化炭素の排出量を減らせる
デメリット
- 導入費用が高額
- 深夜に音が発生する
- 設置には大きなスペースが必要
- 沸騰させないと飲用できない
- 瞬間湯沸しができない
- お湯切れすることがある
基本的にエコキュートはオール電化とセットなので、導入費用が高額になります。
また生活スタイルにあった料金プランを選ばないと光熱費を節約できないので要注意です><
エコキュートについてはこちらの記事でもご紹介していますますので、ご参考ください^^
↓
https://www.w-bee.com/blog/2024/01/post_161.html
このように、エコジョーズ(ガス)とエコキュート(電気)のメリット・デメリットはお互い対照的とも言えますね^^;
そんなガスと電気のデメリットを補い合っているのが「ハイブリッド給湯器」といえます!
「ハイブリッド給湯器」のしくみ
ハイブリッド給湯器は、簡単に言うと「環境に優しい空気の熱でお湯を沸かす電気給湯システムにエコジョーズを搭載している給湯器」です^^
まず空気熱を使ってお湯を作り、作られたお湯はタンクに保温しながら貯めこまれます。ここまでは「エコキュート」とほぼ変わらないですね。
ただし「エコキュート」は貯めてあるお湯だけしか使えないため、たくさんのお湯を使った場合は湯切れしてしまいますが、ハイブリッド給湯器の場合、お湯を使いすぎたとしても貯湯ユニットに搭載しているエコジョーズで、新たにお湯を沸かすことができるのです!
お湯を使い過ぎても湯切れする心配がなく、その上補助的にガスで湯を沸かすだけなので、ガス代も節約できる仕組みとなっています^^
その他にもたくさんの良い所があります!
ハイブリッド給湯器のメリット
光熱費が抑えられる
ハイブリッド給湯器の一番のメリットは光熱費が抑えられるということ。従来の給湯器と比べるとハイブリッド給湯器は約55%の節約、床暖房光熱費についても、約37%の削減が可能といわれています。
お湯切れの心配がない
使用量が増えても湯切れを心配しなくていいというのもステキなメリットですね^^
ハイブリッド給湯器も基本的には電気で沸かしたお湯をタンクに貯めておくスタイルですが、お湯が足りなくなった場合にはガスで瞬時にお湯を沸かすのでエコキュートのようにお湯切れを考える必要がありません。
エコキュートでは追加でお湯を沸かす場合には30分以上の時間がかかり、また深夜時間帯でなければ電気代も高くなってしまいます。ハイブリッド給湯器であればその心配は解消されますね。
エコで環境に優しい
従来のガス給湯器では、ガスを燃焼させてお湯を沸かすため、CO2が多く排出されます。
ハイブリッド給湯器にするとガスの使用量がグンと抑えられますし、効率の良いガス給湯システムであるエコジョーズを使用しているため、排出されるCO2が大きく削減できます。
メーカーの試算によると、従来型のガス給湯器と比較して年間で約53%のCO2排出量が削減可能とのことです。ハイブリッド給湯器にすることで光熱費だけでなくCO2排出量も削減可能です^^
停電時やガス停止時でも給湯できる
ハイブリッド給湯器は、停電時あるいはガス停止時でも給湯できます。
ガス給湯器はガスが、エコキュートは電気が止まってしまうと給湯ができなくなってしまいますが、ハイブリッド給湯器であればガスか電気のどちらかが使えれば使用できるので安心です。
ただし、断水時や電気・ガス両方とも止まっている場合には使用できないので要注意です><
比較的コンパクトに設置可能
ハイブリッド給湯器は、エコキュートと比較するとコンパクトに設置可能です。
エコキュートはヒートポンプユニットも貯湯タンクも大きく設置場所が確保できなければ置くことができません。
ハイブリッド給湯器は奥行きも550mm程度と比較的コンパクトに設置できるので、エコキュートが置けなかった場合でも設置できる可能性があります。
使用年数が短い、使用頻度が低いといった場合には導入費用を回収できない恐れもあります。
家族構成や使用頻度を考慮して導入の検討をするようにしましょう。
ハイブリッド給湯器のデメリット
導入費用が高い
やはり、どうしても高額になってしまいます><
おおまかな給湯器商品代比較
- エコジョーズ(壁掛け・フルオート24号):約180,000円
- エコキュート(460L・4~5人家族向け):約380,000円
- ハイブリッド給湯器(100L・3人家族向け):約600,000円
ハイブリッド給湯器にすると光熱費が安くなるというメリットがありますが、導入費用はかなり高くなってしまいますよね。(※種類やタンク容量にもよる)
使用年数が短い、使用頻度が低いといった場合には導入費用を回収できない恐れもありますので、家族構成や使用頻度を考慮して導入の検討をするようにしましょう。
設置スペースが必要
「エコキュートと比較してコンパクトに設置可能」と先ほど解説しましたが、とは言え設置スペースは必要になります。
壁掛けタイプのガス給湯器やエコジョーズがほとんど設置スペースがいらないことを考えると、コンパクトとはいえタンクユニットとヒートポンプユニットを設置する場所が必要であることは理解しておきましょう。
地域や家族構成によっては節約にならない場合も
ハイブリッド給湯器は、地域や家族構成によっては光熱費の削減につながらない可能性があります。
ハイブリッド給湯器を使用して光熱費の削減につながるのは【同居家族が多くお湯の使用量が多い】【床暖房を使用する】場合になります。
そのため同居家族が少ない、お湯の使用量が少ない、気候が暖かく冬でも床暖房が必要ではない地域に住んでいるといった場合、ハイブリッド給湯器するメリットはほとんど無いといえます。
ご家庭の状況に合わせて給湯器を選ぶことが重要です。
ハイブリッド給湯器は補助金対象です
給湯省エネ2024事業
給湯省エネ2024事業は、ご家庭のエネルギー消費で大きな割合を占める給湯分野について、高効率給湯器の導入支援を行い、その普及拡大により、「2030年度におけるエネルギー需給の見通し」の達成に寄与することを目的とする事業です。
ハイブリッド給湯器にした場合、10万円(基本額)~の補助金がもらえます^^
【2023年11月2日以降】に着工したものが対象で、申請は【2024年3月中下旬~予算上限に達するまで】となっています。なので、ちょうど今が給湯器取替のチャンスかもしれません!
▼詳しくは経済産業省のHPもご覧下さい▼
https://kyutou-shoene2024.meti.go.jp/materials/hybrid.html
給湯器の取替時期が迫っている…という方など、この機会により環境に優しい「ハイブリッド給湯器」や「エコキュート」などご検討されてはいかがでしょうか^^
どの給湯器がご家庭に合っているのか、補助金の申請など、分からないことはお気軽にワーキング・ビーまでご相談ください!